木へんに南と一文字で書く漢字「楠」の読み方、使い方、意味等を解説! | The Quantum

木へんに南と一文字で書く漢字「楠」の読み方、使い方、意味等を解説!

木へんに南と一文字で書く漢字「楠」

当記事では、読めそうでなかなか読めない漢字「楠」の読み方や意味等をわかりやすく解説しています。

「楠」の基本情報

漢字
部首 木(きへん)
音読み ナン、ダン
訓読み くすのき、くす

「楠」は訓読みの通り、クスノキ科の常緑高木の意味を持ち、「樟」という字もまた同様の読み方と意味を持ちます。

「楠」に関する豆知識

クスノキ

「楠」は高さが30メートルほどにまで成長することもある常緑樹です。

同じクスノキを、中国では「木へん」に「章」、すなわち「樟」と書きますが、日本では『和妙類聚抄』という平安時代の辞書において、「楠」という字に「くすのき」という訓を与えたため、こちらの字が広く使われるようになったと言われています。

また、「楠」という字は、本来は中国の「タブノキ」を指す字でもあります。

「南」という字があてられたのは、比較的暖かい地方である本州中南部から四国、九州、沖縄といった南方に生える樹木であるためです。またクスノキは、加工しやすい材質で害虫に強く、耐水性もあり香りも高いので、彫刻や家屋、家具に利用されました。そのため、柔らかい印象のある「南」の字をあてられたとも言われています。

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