上の画像の漢字、木へんに局と書いてありますが、パッと見ただけで何と読むかわかりますか?
あまり見慣れない漢字ですし即答できない方も多いと思います。本記事では、この珍しい漢字「梮」について解説していきます。
「梮」の基本情報
漢字 | 梮 |
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部首 | 木(きへん) |
音読み | キク、コク、キョク |
訓読み | かんじき、ぜん |
「かんじき」とは?
「かんじき」とは、不安定な地面を歩く際に、靴やわらじの下に着用することで、足を深く踏み込まないようにしたり、転倒するのを防ぐための民具を意味します。
「かんじき」の歴史は非常に古く、青森県八戸市の「是川遺跡」からは縄文時代に使われたと思われる輪かんじきの一部と思しき縄が発掘されています。
また、かんじきには主に以下の3種類が存在します。
輪かんじき
雪の上を歩く際に、深い雪に足が埋もれてしまわないように利用される民具。昔から雪深い地域の歩行補助具として用いられ、山林労務や狩猟に必要不可欠でした。普通はあまり見かけませんが、現在でも降雪地帯の山林踏査では、状況や雪質に応じて山スキーかかんじきのどちらかが利用されます。また、外来型のかんじきであるスノーシューも利用されています。
板かんじき
田んぼで稲刈をする際に、泥に足が埋もれてしまわないように利用される民具。田下駄ともいいます。
鉄かんじき
氷の上を歩く際に利用される鉄製の民具。
「かんじき」を表す他の漢字
「梮」だけでなく、「樏」「橇」「檋」もまた同様に「かんじき」の読みと意味を持ち、特に「樏」を用いるのが一般的です。