さんずいに各と一文字で書く漢字「洛」の読み方、使い方、意味等を解説!

さんずいに各と一文字で書く漢字「洛」

さんずいに各と書く「洛」ですが、どのように読むかご存じでしょうか。

中国の歴史に関心がある人ならば、馴染みのある漢字だと思います。

本稿では「洛」の読み方や意味、「洛」にまつわる謎などを解説します。

「洛」の基本情報

まずは「洛」の基本情報から見ていきましょう。

漢字
部首 水(さんずい)
音読み ラク
訓読み

「洛」は「ラク」と読み、訓読みはありません。

さんずいがついていることからもわかる通り、本来「洛」は洛水(ラクスイ)という河の名前です。

また、「洛」には「連なる」「反復する」といった意味もありますが、これは「絡」の通用です。

漢の都・洛陽

中国の歴史、殊に三国志をはじめとする漢代の歴史を知っている人ならば、「洛」の漢字に親しみを感じるはずです。

漢の都は洛陽(らくよう)であり、三国志では「洛陽から長安に遷都する」といったように「洛」が頻繁に登場するためです。

洛陽の「洛」の豆知識

現在、洛水・洛河といえば黄河の支流のひとつであり、洛陽周辺を流れる河を指します。

しかし、「洛」が意味する「洛水」は、洛陽周辺を流れる現在の洛水とは異なると考えられています。

古代の経籍では、洛陽周辺を流れる洛水には「洛」を用いず、雒(ラク)を用いていることが多いのです。

中国には陰陽五行説というものがあり、万物は土、木、金、火、水の五つの要素から成り立つとする思想があります。

漢帝国の祖である劉邦は、自分のことを「赤帝(せきてい。伝説上の王であり炎をシンボルとする)の子である」と称していました。

これにより、漢帝国は五行のうち火の徳によって起こったと考えられ、火の徳と相性の悪い水の徳を嫌いました。

したがって、都である洛陽周辺を流れる洛水に対し、さんずいのつく「洛」を避けて「雒」に改めたと考えられています。

しかし、水を嫌うならば「洛陽」という名称そのものが不吉であるはずであって、あくまでも一説とされるにとどまっています。

漢代の碑文などでも、洛と雒のどちらも使われており、必ずしも「洛」を嫌ったとは考えにくく、なぞの多い漢字です。

「洛」は北方の河

では、本来の洛水はどこにあったのかといえば、現在の洛水・洛河よりずっと北にあったとする説があります。

これは、ある金文に「玁狁(けんいん、北方の民族)を洛の陽(きた)に搏伐(はくばつ)す」とあり、「洛」の上流は北方民族の地に近かったと考えられるためです。

これも、古代の洛水と現在の洛水が異なると考えられている根拠になっています。

まとめ

本稿では「洛」について解説しました。

人によっては「洛陽」を思い浮かべることも多いため、そのような人にとっては興味深い漢字でしょう。

ただし、豆知識として紹介した内容については諸説あり、はっきりしていません。

漢字を学ぶ際に、五行説などの思想的背景を同時に楽しめることを知っていただければと思います。

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