貝武(貝へんに武)と一文字で書く漢字「賦」の読み方、使い方、意味等を解説!

貝武(賦)

貝へんに武と書くこの漢字、なんとなく見覚えはあるけれど、読み方や意味がよくわからないという人は多いでしょう。

今回は知っているようでよく知らない漢字「賦」について解説します。

賦(貝武)の解説

漢字
部首 貝(かい・かいへん・こがい)
音読み
訓読み
種別 常用漢字

「賦」は読み方こそ1つしかありませんが、さまざまな意味を持つ漢字です。以下に、賦が持つ意味を列挙します。

  • 役所が人民から財物を徴収すること。また、その財物。租税。
  • 役所に財物を献上すること。また、その財物。
  • 役所が人民兵士を集めて使役すること。また、その人民兵士。
  • のべ広げる。行きわたらせる。
  • 分け与える。
  • 韻文の一体。長歌。
  • 詩歌をつくること。

賦(貝武)の使用例

「賦」という漢字はさまざまな場面で使われます。以下より、「賦」が含まれる有名な熟語、有名な賦、人名での使われ方を紹介します。

熟語

「賦」が使われている最も有名な熟語と言えば、「天賦(てんぷ)」が挙げられるでしょう。「天賦」とは、「天が与えたもの」という意味の言葉です。「あの人には天賦の才がある」という使われ方をします。

また、「賦役(ふやく・ぶやく・ふえき)」や「月賦(げっぷ)」といった言葉でも「賦」という漢字が使われています。「賦役」は租税と労役のこと、もしくは労役のみを指す言葉です。一方、「月賦」は「月賦払い」や「月賦販売」の略称で、いわゆる分割払いのことです。

有名な賦

「賦」は詩の中でも「長歌」と呼ばれる長い詩の名に冠されることが多い漢字です。有名な「賦」としては、前漢時代につくられた賈誼(かぎ)の「鵩鳥賦(ふくちょうのふ)」、司馬相如(しばしょうじょ)の「子虚賦(しきょのふ)」と「上林賦(じょうりんのふ)」、後漢時代につくられた班固(はんこ)の「両都賦(りょうとふ)」、晋代に左思(さし)によって詠まれた「三都賦」が挙げられます。これらの「賦」は『枕草子』の作者である清少納言も愛読したという『文選(もんぜん)』という書物に収められているので、興味があれば、ぜひ、探してみてください。

人名

「賦」には「のべ広げる」「分け与える」といったポジティブな意味がありますから、「たくさんの人たちに幸せをのべ広げられるような人になってほしい」「大切な人に幸せを分け与えられる人になってほしい」という願いを込めて大切なわが子に名づけてあげてもよいでしょう。「フ」という音を活かしても良いですが、「賦」には人名訓として「ます」という読みが与えられています。「ます」という読みを活かした名前を付けるのであれば「賦美(ますみ)」や「賦臣(ますおみ)」、「賦幸(ますゆき)」といったものが考えられるでしょう。いずれも硬派な名前なので、男の子にぴったりですね。

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