矢巨(矢へんに巨)と一文字で書く漢字「矩」の読み方、使い方、意味等を解説!

矢巨(矩)

あまり見慣れない、矢へんに巨と書くこの漢字。みなさんは、読み方や意味をご存知でしょうか?

今回は、なかなか使う機会のないこの漢字「矩」について解説していきます。

矩(矢巨)の解説

漢字
部首 矢(や)
音読み
訓読み のり・さしがね・かね
種別 人名用漢字

「矩」の意味は、漢字単体では「①直線・直角(L字型)の定規」「②四辺形・四角形・長方形」「③きまり・おきて・手本」などがあります。

熟語でも同じような意味になるものがあり、①直角(L字型)の定規なら「指矩(さしがね)」や「矩尺(かねじゃく)」、②四辺形・四角形・長方形なら「矩形(くけい)」、③きまり・おきて・手本なら「規矩(きく)」を使います。

更に豆知識として、天文学においての「矩」はある天体から見た2つの天体の黄経・または赤経の差が90度となるときを指しています。

矩(矢巨)の使用例

では、矩という漢字はどのような時に使用するのでしょうか。

矩を使ったことわざ

矩を使ったことわざは、「矩を踰える」と「心の欲する所に従えども矩を踰えず」のふたつがあります。

「矩を踰える(のりをこえる)」は、道徳や規律などといった人間として守るべき道から外れることを意味しています。矩には意味の③で挙げたように「きまり・おきて・法則」といった意味が、踰えるは「超える」という意味があります。

孔子

「心の欲する所に従えども矩を踰えず(こころのほっするところにしたがえどものりをこえず)」は、自分の心の思うままに行動をしても決して道徳や規律(人間として守るべき道)から外れない、ということを意味しています。中国の思想家である孔子の言葉で、「70歳にもなれば、このような状態に到達するものだ」という心境を述べたものです。意味や心境共に、とても素敵なことわざですよね。

矩を使った四字熟語

規矩準縄という四字熟語があります。意味は「物事や行動を起こすときに、基準や標準になるもののこと」です。「規」は円を描くコンパス、「矩」は直線を引く・長さを測るといったときに使う定規、「準」は傾斜や角度を測定する水準器、「縄」は凸凹とした木材にきれいな直線を引く際に使用する墨縄を指しています。これらは全て図を描く際に用いる、基準となる道具です。

矩を使った人名

上記のことわざや四字熟語の意味のように「人間としての道から外れることなく、何事に対しても基礎(基準や標準)を大切にして清く正しく成長してほしい」という意味を込めて赤ちゃんに命名するのも素敵ですよね。男の子なら「一矩(かずのり)」や「崇矩(たかのり)」、女の子なら「美矩(みく・みのり)」や「矩禾(のりか)」などといった具合に、成長してもしっかりと人間として大切な道徳・規律を守れる大人になりそうな素敵な名前に使えそうです!

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